県珈琲文化研究会を設立した広瀬祥一さん=岐阜市柳津町北塚3丁目 |
◆県珈琲文化研究会を設立、事務局長に…広瀬祥一さん(36)=岐阜市
「珈琲(コー・ヒー)王国岐阜県をブランドにしていきたい」。この7月、岐阜をコーヒーの町として盛り上げようと、県内の喫茶店主や焙煎(ばい・せん)業者らに声をかけ、県の後押しを受けて約20団体で県珈琲文化研究会を設立。事務局長に就任した。
小学生のころの夢は天文学者か、喫茶店の店主。東京の大学を卒業後、会社員などを経て、Uターン。6年前、生まれ育った岐阜市柳津町に「カフェ・エッフェ」を開いた。オープン当初は売り上げが伸びなかったが、コーヒー豆を少量ずつインターネット販売したことが当たり、経営を軌道にのせた。
岐阜市は1人あたりの年間の喫茶代の支出が全国トップで、県内は全国的にも喫茶店が多い。「県内で盛んだった機織りの業者が仕事で利用したり、プライベートでも使ったりした社交場だった」と喫茶文化が栄えた理由を語る。コーヒーは観光や食器、洋和菓子などと関連づけがしやすく、町おこしの切り札になるとみる。
今後は、コーヒーのいれ方を教える講習会を開いたり、県内のコーヒーのおいしい店を掲載したガイド本を作成したりする予定。コーヒーに関する情報を集めたサイトやSNS(交流サイト)を活用し、全国に発信していく。(伊藤秀樹)
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